タイミング法
超音波検査による卵胞計測で排卵日を予測し、そのタイミングで夫婦生活を行って妊娠を目指します。
排卵誘発剤(内服薬や注射薬)を用いて卵胞発育を促し、妊娠率の向上を目指す方法もあります。
こんな方にご提案しています
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月経不順で、ご自身で
排卵日が予測しにくい
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基本検査で夫婦双方に
問題がなかった
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より正確に
タイミングを取りたい
タイミング法の流れ[ 治療サイクルの目安:約3~6ヶ月 ]
過去の月経周期や超音波検査(卵胞の大きさなど)から、排卵が起こりそうな日を予測し、タイミングを取ります。必要に応じホルモン剤などの内服や注射を追加します。
排卵誘発剤を使わない自然周期の場合、 排卵は卵胞の直径が20ミリくらいになったところでおこります。そこで、排卵予定日の1〜3日程度前を目安に受診の上、超音波検査で卵胞のサイズを測り、それをもとに排卵日を正確に予測します。
排卵予測日をもとに、医師が最も高い妊娠率が期待できるよう夫婦生活を取るタイミングを提案します。
予測した排卵日以降に超音波検査で排卵できているかを確認します。
また、黄体ホルモンを必要に応じて補充します。
同時に、子宮内膜の厚さが十分かどうかもチェックします。
タイミングを合わせにくい場合や、妊娠に至らない場合は次のSTEPへ進みましょう。
人工授精(AIH)
事前に予測した排卵日に、当日採取した精子を調整(洗浄・濃縮)後、細いチューブ(カテーテル)で直接子宮内に送り込み妊娠を目指します。処置にともなう痛みはありません。「人工」とはいいますが、受精・着床へ至る過程は自然妊娠と同じです。
こんな方にご提案しています
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タイミング法を一定期間
行っても結果が出ない方
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子宮頚管粘液の分泌量が
充分でない方、
粘液の状態が良くない方
(ヒューナーテスト不良)
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精子の数が少ない、
動きが悪いなど、
軽度の男性不妊の方
一般的に人工授精はタイミング法の次のステップですが、検査結果や治療期間を考慮し、治療開始時から人工授精を行う場合もあります。
排卵誘発剤を使い、複数個排卵させて妊娠率の向上を目指す場合もあります。通水検査などによって卵管の通りをよくした後人工授精を行うとより効果的です。
成功率:1周期あたりの妊娠率は約10%前後と言われています。(生殖医療の必修知識 日本生殖学会より)乏精子症やヒューナーテストで結果不良の場合、性交障害による不妊などはさらに効果が期待できます。
人工授精の流れ[ 治療サイクルの目安:約3~6ヶ月 ]
タイミング法と同じように排卵時期を予測し、人工授精の日程を決めていきます。 排卵日の直前から直後が、最も妊娠しやすい時期となります。 当日採取した精液を調整後、専用のカテーテルを用いて、子宮腔内に注入します。
月〜土曜日 予約制: 9:00〜11:30
人工授精当日、ご自宅で専用容器に採取した精液をご持参ください。精液の準備が出来次第、超音波検査の後に人工授精を行います。
※採精前は2~3日の禁欲期間があることが望ましいです。
精液はそのまま注入せず、元気な精子を抽出し、それを洗浄・濃縮して調整します。
洗浄濃縮人工授精
精液には子宮の収縮を促す物質(プロスタグランティン)や死滅した精子・雑菌が含まれ人工授精後の腹痛や発熱の原因になります。これらを取り除くために洗浄・濃縮し、運動している精子を抽出します。
調整後の精子を専用のカテーテルで子宮の中に注入します。
注射薬または内服薬により、排卵後の黄体ホルモン(プロゲステロン)分泌を促し増加させ、子宮内膜を厚くするとともに着床を助けます。
人工授精からのSTEP UPは悩まれる方が多いので、
心配なことがあればぜひご相談ください。